3カ月後にフィリピンという国が変わってしまうかも知れない話ーその①-

サムネイル画像引用:http://www.philstar.com

 

 

フィリピンの政治や経済についてずっと書きたいと思いつつなかなか機会がなかったのですが、
3か月後に大統領選を控えている今!現状を書きたいと思います。

 

日本に住んでいる時は正直なところ世の中はなるようになっている。としか考えておらず、政治や経済について完全に無頓着だった私ですが、この国にきて貧富の差や不平等さを知り、人々を取り巻く環境が完全に政治に支配されていることに驚き興味を持つようになりました。

 

 

みなさんは世界の『汚職国ランキング』というのを知っていますか?

汚職に反対する団体「Transparency International」という団体が調査し算出された結果があります。

これは過去4年間の汚職度を数字に表したもので点数が高いほどクリーンだということを表しています。

左から2015年、2014年、2013年、2012年の結果です。
そして一番左の数字がランキングの番号でクリーンな順に番号が付けられています。

気になる日本のランクは・・・

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(引用:http://www.transparency.org)

167 か国中18位です。もう少しクリーンなイメージがあったのですがヨーロッパ諸国がトップを占め、アジアの先進国シンガポールよりも下に位置し、香港と並んでいます。

 

ちなみに上位3位は
1.デンマーク
2.フィンランド
3.スウェーデン

 

最下位は
167.ソマリア
でした。

 

それではフィリピンはどの辺りにランクインしているのでしょうか。

 

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167か国中95位。
もう少し下位だと予想していたので少しびっくりしました。

 

汚職度と治安は密接な関係があるように感じました。
フィリピンより下のランクにはアフリカ諸国が目立ちます。

 

具体的にフィリピンの汚職の実態に移りたいと思います。

①大統領がすべての権限を持つ
大統領率いる政治家がすべての権限を持ちます。
フィリピンの大金持ちや芸能人は彼らと密接に関わっていて、とんでもなく派手な生活を送っています。

 

その大統領が政権を握っている間はいわゆる「やりたい放題」で犯罪さえも許されます。
驚くことに次の大統領に変わるごとに前大統領が刑務所に行くという流れができていて、任務の間相当な犯罪行為を繰り返しているようです。

 

 

②税金はすべて一旦マニラの政府機関に集められます。
市民税含むすべての税金は一旦マニラの政府機関に集められ、それから各自治体へ分配されます。
その結果、政府と密接な地域にだけ国のお金が流れてしまいます。各自治体ごとにお金を管理しそれぞれの地域が発展することはできません。

 

道路工事等の莫大な予算もひいきにしている会社のみに依頼し、担当者と分配、不完全な道路形成を繰り返し行っています。
以前ある工事現場の看板を見たところ、工事への予算は日本と同じくらいあり、働いているのはいかにも10代の少年たちでした。(最低賃金または違法な低賃金で雇われているのでしょう)

 

特に許せないのは災害に対する支援金がほぼ復興に使われていないことです。
レイテ島の台風災害は全世界から何十億円という募金がされましたが、現在3件ほど家が建ったのみで
後のお金はどこかへ消えてしまいました。

 

③警察が機能していない
日本の感覚でいけば警察は何かあったときに助けてくれる頼れる存在。
暴力団と繋がっていたり汚い部分があるのはもちろん知っていますが、表上はクリーンなイメージですよね。

しかしこの国は全く警察が機能しておらず、賄賂として多少のお金を渡せばたいていのことはスルーされます。
また犯罪グループとグルになっているケースもしばしば。普通に一般市民に恐喝してきます。

 

④騙されるほうが悪い
フィリピンでは何か事件に巻き込まれた際「騙されたほうが悪い」というのが一般的です。
どうやって騙されずに生きていくかを学びながら成長していかなければなりません。
「信じていたのに・・・」という状況には誰も同情すらしてくれません。とてもシビアですが自分の身は自分で守るしかないのです。

 

さて色々とフィリピンの現状について並べて少し暗い気持になってしまったと思いますが、ここからが本題です。

 

こんなフィリピンをがらりと変えられるような候補者が大統領選挙に出馬しています。

 

それは現ダバオ市長「ドゥテルテ」
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(引用:https://durianburgdavao.wordpress.com

彼はフィリピンで一番危険とされているミンダナオ島の中でありながら、管轄するダバオ市を「世界で9番目に安全な街」に変えました。犯罪機関に対抗すればすぐに消される恐ろしいフィリピンで、自分の命を危険にさらしてまでも夜間にひとりタクシーで巡回し
町の治安を守っています。
はじめ国民は「誰この人?」というほど知名度の低い人でしたが、彼の一生懸命本気であきらめず犯罪と戦う姿、ダバオ市を変えた実績を見て徐々に国民に注目される存在となり、現在はたったひとりのホープです。
国民が頼みに頼んで大統領選挙に立候補させました。

BG-1-Copy6引用:http://mindanaotimes.net
”大統領選への立候補を願う市民の署名”

 

しかし彼のやり方はだれが見てもクレイジー
犯罪者、特に性犯罪、薬物関連、汚職等に関わった人を片っ端から消す。つまり殺したのです。
もちろん彼の手ではなくそこにはヒットマンがいるようです。

 

また外での飲酒・喫煙・騒音制限をし徹底的に取り締まりました。
私もダバオには2回ほど行ったことがありますが、とてもきれいで平和な町です。
そして現在マニラ、セブに次ぐフィリピン第3の都市として急激に発展しています。

 

彼のやり方には賛否両論もありますが、長い間汚職に支配され国の発展や貧困が改善されない現状を打破できるのはこの人しかいないと国民から絶大な信頼を得ています。

 

その他の候補者やディベイトについては次回書きたいと思います。

 

つづく・・・

3カ月後にフィリピンという国が変わってしまうかも知れない話ーその②-

Yumi

Yumi

大阪生まれ、大阪育ち。6人兄弟の末っ子として自由に育つ。家庭は貧困、工事現場のおじさんにお茶出しをし7歳にし一日50円を稼ぐ。学生時代から遊ぶことが一番。20歳で社会に出るが仕事もまともに続かず。母親に地元から出て行けと22歳で島流しに。石垣島へたどり着く。これをきっかけに母親の仕事を負うべく医療の道へ。勢いで看護学校受験・合格。3年後看護師となり働く。医療を通して国際交流やボランティアに興味を持ち4年半の勤務を終えフィリピン留学へ。その後ギリホリでカナダへ行く予定だったがフィリピンとの出会いをきっかけに居座ることとなる。

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1 Response

  1. 2016-02-24

    […] 3カ月後にフィリピンという国が変わってしまうかも知れない話ーその①-はこちらからどうぞ。 […]

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